そうすればよかった。
「他にもやることがたくさんあるんだから、とりあえずそうしよう」って言ってたのに。。。
母が1人で銀行へ「相談」してしまった。
「口座名義人の死亡」が分かったら、銀行は口座を凍結する。そして相続の手続きを終えるまで、誰にも引き出せなくなる。
母は自分名義のキャッシュカードを発行してもらっていたので大丈夫なんじゃないかと甘く考えていたらしい。(実際、家計口座なんだから銀行にはそういう対応をしてほしいが)
で、凍結されて相続人だと証明する書類や相続人全員の意思を示す書類が必要になって、、母は最近認知力が落ちてきているので、「おまかせパック」という銀行の提携会社に丸投げできるサービスを申し込もうとしていた。おいおいおい、まてまて。それ10万も払うんじゃん。しかも家の相続登記もしてくれる風な言い方をされたらしいが、それは「専門家を紹介します(別料金)」と書いてあるよ。登記までしてくれるならもろもろで10万でもいいかもしれないが、してくれないんでしょ?銀行口座だけでしょ?
父の口座は整理済みで、その銀行1つしかないし、相続人は母と子2人で、ちゃんと連絡もつくし、もめてもいないし、額も大したことない。ちょっと調べたら全然自分でできる。
というわけで、わざわざ出向いて来ていた提携会社の担当者さんには申し訳なかったが、お断りさせてもらった。
で、まずは相続人であることを証明しなければならないので、亡父の出生から死亡までの戸籍・除籍謄本(電算化後は「戸籍謄本」は「戸籍全部事項証明書」というようになったらしい)を本籍地の役所で取る。それに相続人である配偶者や私(子)の名前が載っていればそれだけでOK。何らかの事情で載ってない場合は自身の戸籍謄本も必要になる。ちなみに印鑑証明も必要になるので母の分は同時に取っておく。でも今はマイナンバーカードがあればどこのコンビニでも取れるか。
そして銀行に戻って書類を確認してもらい、口座の解凍に必要な書類を受け取る。
ここで、運良く相続人が全員揃っていて、実印も持ち合わせていて、印鑑証明をその辺のコンビニで取って、書類に自署・押印ができれば一度の銀行訪問で完了することが可能である。しかし残念ながら子の1人は遠方だし実印を持ち歩く習慣もない(母以外)ためこの日は書類を持ち帰り、後日対応を予約して帰った。
たまたま(というか必然的に)四十九日の法要が近いので、姉にはその時に実印を持って来てもらうことにしたが、そういう集まりがなければ、書類をメール便などで行ったり来たりさせて銀行に持っていく・・・。はぁ、つくづく、さっさと下ろすなり、振り込むなりしておけば・・・。こんなこと一つもしなくてよかったのに。。。と思わずにいられない。
戸籍謄本は全部で2,800円だった。印鑑証明などが数百円。戸籍謄本はどのみち相続登記でも必要だから取っておくことに不満はないけど、、これらの手続きに10万も請求するなんて、老人にたかる詐欺集団みたいじゃん。(まぁ口座が複数あって大変な人には便利なこともあるでしょうけど)
戸籍謄本は一部700円だったが、過去に民法改正や電算化があって、その度に部が分かれるから、こっちの事情とは関係なく1400円増しになる。なんか腹立つな。だけど、役所のおじさんは戸籍の見方をやたら詳しく丁寧に教えてくれて面白かったのでまぁいいか。
しかし、まだまだ大変そうな相続登記が残ってる。これ、どうしようかなぁ。